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わかった気になる!!日本史 室町時代編

鎌倉幕府の滅亡後、後醍醐天皇が政治をするようになるが…

 


南朝…南 川 ゚ -゚)
後醍醐天皇の一味。奈良県の吉野で生活中。もちろんわしが本物の天皇じゃ!!

北朝…北 ノパ⊿゚)
京都に住んでいる。足利(あしかが)尊(たか)氏(うじ)に征夷大将軍の位をあげた。もちろんアタシが本物の天皇だ!!

室町幕府…室( ><)
やっぱり、世の中武士の時代ですよね。いまさら天皇中心の政治なんてありえないんです。

鎌倉幕府が滅亡したときに、一役買ったのが『後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)』だ。

後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)「よしよし、ようやく鎌倉幕府が滅んだか…。武士なんぞに政権を任せているからこういうことになるのだ。よって、今からはわしが政治を取り仕切るぞ!!ってことで、わし以外の天皇は認めん。『光(こう)厳(ごん)天皇(てんのう)』はどっか行っててね。」

ということで、『光(こう)厳(ごん)天皇(てんのう)』を追い出して、『後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)』をトップとする『建武(けんむ)の新政(しんせい)』が行われました。

後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)「わしのお気に入りの奴だけ出世させてやろう。あと、わしの権威を高めるために皇居(こうきょ)をリフォームするぞ!!」

と、自分勝手な政治をしていました。さらに…

後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)「土地問題はわしが全部独断と偏見で行うからヨロシク!!んぁ武士??あいつらの事なんてどうでもいいよ。わしのボディーガードでもやってたら??」

と言うように、武士の事を無視して政治をしていたので、『足利(あしかが)尊(たか)氏(うじ)』などの武士がキレました。

足利(あしかが)尊(たか)氏(うじ)「後(ご)醍醐(だいご)マジうぜぇ!!武士の事なめてんのか??でも一応あいつも天皇だからな…天皇に逆らったらヤバいよな…こうなったら…」

光(こう)厳(ごん)上皇(じょうこう)「天皇やめたから上皇になりました。てか俺を追い出した後(ご)醍醐(だいご)マジで許せねぇ!!俺が本当の天皇なのに!!」

足利(あしかが)尊(たか)氏(うじ)「いやぁそうっすよ。『光(こう)厳(ごん)上皇(じょうこう)』こそが本当の天皇ですよ!!で、後(ご)醍醐(だいご)の奴どうしますかね??」

光(こう)厳(ごん)上皇(じょうこう)「天皇は2人もいらん!!あいつを滅ぼすのだ!!」

足利(あしかが)尊(たか)氏(うじ)「うっす!!了解っす!!後(ご)醍醐(だいご)ぶっ倒します!!(うまくいったぜ。)」

ということで、2人とも「自分が天皇だ」と思っていることを利用して、「光(こう)厳(ごん)上皇(じょうこう)(天皇)が後醍醐(ごだいご)倒せって言ったから!!(光(こう)厳(ごん))天皇に逆らってないもんね!!」と言って、『天皇の命令で動く』という大義名分をゲットし後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)を京都から追い出しました。

そして、天皇の証である『三種(さんしゅ)の神器(じんぎ)』を奪い光(こう)厳(ごん)上皇(じょうこう)の息子を天皇に即位させました。
京都から後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)を追い出したのだから、俺が本当の天皇だと言ってました。

しかし、この『三種の神器』は実はニセモノ!!本物は後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)が隠し持っていました。

なので、本当の天皇は俺だと後(ご)醍醐天皇(だいごてんのう)が言ってました。

このように、天皇が2人いることになってしまったので、前者の方を『北朝』、後者の方を『南朝』と呼ぶことにしました。そしてこの時を『南北朝時代』と呼びます。

北 ノパ⊿゚) 「アタシを天皇にしてくれて、ありがとよ。ってことで、『足利(あしかが)尊(たか)氏(うじ)』を『征夷(せいい)大将軍(たいしょうぐん)』に任命するわ」

室( ><)「やっと僕の時代なんです。だけど、南朝の奴らが言うことを聞いてくれません。幕府が出来て早々ピンチなんです。」

しかも、そんな状態なのに、『足利(あしかが)尊(たか)氏(うじ)の弟』が南朝側に付き兄弟で争っていました。このことを『観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)』といいます。つまり、幕府の人間なのに北朝と南朝に分かれて戦ったということです。

南 川 ゚ -゚)「あやつらめ…一回は勝ったのじゃが…」

南朝側は最初は勝っていたのですが次第に追い詰められ降伏し、『足利(あしかが)尊(たか)氏(うじ)の弟』は毒殺されました。

しかし、各地の『守護(しゅご)』は「新しい幕府は何やってんだよ、内乱してる場合じゃねぇだろ!!」といって、幕府に頼らずに、自分たちの権力を蓄えるようになり、『守護(しゅご)大名(だいみょう)』と呼ばれるようになりました。

室( ><)「三代将軍の『足利(あしかが)義(よし)満(みつ)』です。世の中ごちゃごちゃしてて、わけ分かんないんです。だから、僕が混乱した世の中を一つにまとめて見せるんです。」

こうして、色々なことを行うのである。

 


室( ><)「とりあえず『守護(しゅご)大名(だいみょう)』が調子に乗ってるので権力を奪いますね。」

勢力が大きくなっていた各地の『守護(しゅご)大名(だいみょう)』を叩いて、反対勢力を封じ込めました。

室( ><)「『室町』って場所に引っ越ししますね。そこに『花(はな)の御所(ごしょ)』と『金閣寺』を造りますよ。」

京都の『室町』に引っ越したので『室町幕府』と呼ばれるようになりました。

室( ><)「一番ごちゃごちゃしている原因は天皇が2人もいるからなんです。ってことで、とりあえず『南朝』と『北朝』から交代で、天皇を出してみたらどうでしょう??」

南 川 ゚ -゚)「ふむ、いたしかたないの。ほれ『三種(さんしゅ)の神器(じんぎ)』じゃ。とりあえず『北朝』の番じゃから、天皇の証であるこれを持っておれ。」

北 ノパ⊿゚) 「どうも、これで名実ともに本物の天皇ね。」

南 川 ゚ -゚)「よし、では次はわしの番じゃな??」

室( ><)「え??そんなこと言いましたっけ??『三種(さんしゅ)の神器(じんぎ)』を持っているのが本物の天皇なんですよ。それを持っていないあなたは何者なんですか??どこの馬の骨ともしれない奴が将軍様にケチつけるんじゃないんです!!」

南 川#゚ -゚)「なんじゃとー!!」

と、上手く『南朝』をだまして『三種(さんしゅ)の神器(じんぎ)』をゲットした『北朝』。この後「交代で変わるから」と言った約束を破って、『北朝』から天皇を出し続けました。こうして南北朝は統一されて、天皇が1人になりました。

室( ><)「さて、財源が乏しいので中国(明)と貿易(ぼうえき)でもしましょうか。」

この貿易(ぼうえき)の事を『日(にち)明貿易(みんぼうえき)』または『勘合(かんごう)貿易(ぼうえき)』と言います。

この貿易の特徴は、「中国様こそ、この世で1番偉い人です。だから、貢物(みつぎもの)持ってきました。僕って偉いでしょ??だからその代わりにいろんなもの下さい。」と言って明からたくさんのご褒美(お金)をもらったことです。

ちなみに、中国の支配下に入ることを『柵封(さくほう)』と言いましたね??前に出てきたよ~。

時代は進み、6代将軍を決めるときに…

室( ><)「次の将軍は誰が良いかわかんないんです。クジで決めて下さい。」

というわけで、くじ引きで6代将軍が決まってしまいました。そこで、クジではずれを引いたものの中に「納得いかん!!」という奴が現れて、6代将軍を討とうと『永(えい)享(きょう)の乱(らん)』を起こしました。

室( ><)「くじ引きで選ばれても将軍は将軍。生意気なんでクジの結果に納得いかない奴はまとめて倒しちゃいます!!」

というわけで、6代将軍が本気を出して反対派を滅ぼしました。しかし…

室(#><)「僕の気に入らない奴は処刑です。領地も没収です!!」

と恐怖政治を行っていたので、6代将軍は家臣(かしん)に殺されてしまいました。このことを『嘉(か)吉(きつ)の乱(らん)』と言います。

ちなみに、この時代の農民は何をしていたのでしょう??

農民は基本的に米などの穀物などを収穫しているのですが、各地で戦争があると、その戦争に駆り出されていました。こうして農民も次第に戦(いくさ)のやり方を覚えていきました。

農民「年貢米の量が多すぎだべ。これだと、おらたちが食べる分が無いぞ。領主様に相談に行ってみるべ。」

農民「断られたぁ…どうせこのままでも飢えて死ぬだけだ。こうなったら戦おう!!一応戦(いくさ)の仕方も分かるしのぉ」

ということで、農民が団結して戦うことを『土(ど)一揆(いっき)』と言います。
そして、農民たちが有力者の下で統治されるのではなく、農民だけで生活していくことを『惣(そう)』といいます。

 


時代は進んで今度は8代将軍の時を見ていきましょう。

室( ><)「なんか息子生まれなかったわ。じゃあ次の将軍は僕の弟ってことで。」

一旦は弟と決まったのですが、その後になんと息子が生まれてしまいました。

室(;><)「僕としては次の将軍は弟でもいいなぁと思ってるけど、奥さんが絶対息子だと言ってきかないし…もう分かんないんです。ってことで、僕は『銀閣寺』でお茶でも飲むんです。」

この奥さんとは、かかあ天下で有名な『日野(ひの)富子(とみこ)』。ここで、息子側VS弟側として『応仁(おうにん)の乱(らん)』が起こり、結局次の将軍は息子になりました。

しかし、この戦いで幕府の権威は地に落ち、ちょっと前に調子に乗っていた『守護(しゅご)大名(だいみょう)』などが、さらに調子に乗るようになりました。

そして、それぞれが「足利じゃあ駄目だ。俺が天下を統一してやる!!」と意気込むようになり、戦国時代が始まります。

さらに、「強けりゃ何やってもいいんだろ!?」ってことになり、『下剋上(げこくじょう)』が起こるようになりました。

そして、15代将軍に話は移ります。このころは『織田(おだ)信長(のぶなが)』が『桶(おけ)狭間(はざま)の戦い』で勝利して天下統一を着々と進めていました。

室(#><)「『織田(おだ)信長(のぶなが)』に頼んだら、15代将軍にしてもらえました。でも、『織田(おだ)信長(のぶなが)』に何もするなって言われました。将軍なのに何もできないなんて、そんなお飾り将軍は嫌なんです!!」

ということで、色々な武将に『織田(おだ)信長(のぶなが)』を倒すように手紙を出しましたが…

室(;><)「『織田(おだ)信長(のぶなが)』には誰も敵(かな)いませんでしたか…僕はもうこれまでなんです」

こうして、15代将軍は京都から追い出されてしまいました。

そして室町幕府は滅亡しました。

 

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