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わかった気になる!!世界史 メソポタミア編1

B「世界にはさまざまな文明があるけど、最初はどこの文明を扱うの??」

A「最初はメソポタミアです。一応、世界で最初の文明ということになっています。」

B「あのぉ…恥ずかしいけど、『メソポタミア』ってどこにあるの??」

A「それは↓の画像(Wikipediaから)をご覧ください。まぁだいたい今の『イラク』って呼ばれているところですね。」

B「中東か…『メソポタミア』ってどういう意味なの??」

A「ギリシア語で『川の間の土地』って意味だよ。」

B「川の間…ってことは『メソポタミア』は『チグリス川』と『ユーフラテス川』の間なのね。」

A「そういうこと。そして、ここに文明を築いたのが民族系統不明の『シュメール人』です。で、この『メソポタミア』で農業が発達し、集落から都市国家へとなりました。その中で有名な都市が『ウル』、『ウルク』、『ラガシュ』などです。紀元前3000年頃の話です。」

B「紀元前3000年!!そんなに昔からこういう文明があったのね。」

A「また、『楔形(くさびがた)文字』もありました。そしてこの文字で書かれた物語が『ギルガメッシュ叙事(じょじ)詩(し)』です。」

B「あぁ!!」

A「知ってるの??」

B「名前だけ…」

A「…。まぁ要約すると、3分の2が神、3分の1が人間である『ギルガメッシュ』っていう暴君がいました。そこで、神様たちは『エンキド』を作って『ギルガメッシュ』を倒そうとします。しかし、戦っていくうちに友情が芽生えて、それから一緒に冒険するようになります。そして杉を求めて『フンババ』を倒したり、神に逆らったりします。そうして神の怒りに触れて、『エンキド』が死んでしまいます。それを見てビビった『ギルガメッシュ』。不老不死を求めて旅をします。そして箱舟を作って大洪水から難を逃れた『ウトナピシュティム』に会います。そしてその薬草を手に入れますが、蛇に食べられてしまいました。そして失意にくれながら『ウルク』に帰る。っていうお話です。」

B「途中で『箱舟』とか『大洪水』とかあるけど、それ聖書と同じじゃない??」

A「そうだね。でも『旧約聖書』より『ギルガメッシュ叙事詩』のほうが古いから、もしかしたら『旧約聖書』はこの物語を参考にしたのかもしれないね。」

B「元ネタがあったなんて驚きね。」

A「ちなみにこの『ギルガメッシュ』という王様は本当にいたらしいよ。」

B「へぇ~」

A「聖書つながりで言うと、『エデンの園』っていうのは実際『シュメール人』が住んでいた場所のことらしいよ。」

B「『失楽園』にもモデルがあったのね。」

A「そして、もう一つ。『バベルの塔』も『シュメール』に関わっているんだ。」

B「『バベルの塔』って天まで届く高い塔を作っていると、神様が怒って言葉をバラバラになったので塔の建設をあきらめたって話よね??」

A「そうそう。その『バベルの塔』のモデルが『ジッグラト』と呼ばれる建物らしいよ。」

B「これにもモデルがあるなんて。聖書が最初に書かれたものかと思っていたわ。」

A「そうだね。そのほかにも『シュメール人』は太陰暦、60進法も彼らが考えたと言われています。」

B「文化も進んでいたのね。」

A「しかし、紀元前2350年頃セム系の『アッカド人』の『サルゴン1世』が『シュメール人』を征服。『メソポタミア』全体を統一したのは『アッカド人』が初めてでした。しかし、200年後、『シュメール人』の『ウル第三王朝』が栄え『メソポタミア』を再統一します。」が、この王朝も長続きせず、『エラム人』とセム系『アムル人』がやってきてこの王朝を滅ぼし、セム系『アムル人』は『バビロン第一王朝』を作ります。そして第6代『ハンムラビ王』が『メソポタミア』を統一します。」

B「なんか目まぐるしく状況が変わるのね。『バビロン第一王朝』って『古バビロニア』のことよね??」

A「そうだよ。」

B「『ハンムラビ王』って『ハンムラビ法典』作った人よね。『目には目を。歯には歯を。』ってやつの。」

A「そうだね。ただし、奴隷などの場合だと差別されるんだけど。で、ちなみにこの王朝の名前なんだけど、『バビロン』っていう名の都市を中心としていたので、こういう名前になったのです。」

B「ふ~ん」

A「あと、『ハンムラビ法典』では酒の量をごまかしたら死刑になるんだって。」

B「どうでもいいわ、そんな情報!!」

A「とりあえず、今回はこの辺で。」

B「次回もメソポタミアです。」





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