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A「ヘブライ人はオリエント付近での遊牧民でした。」

 

 

B「ふ~ん。」

 

 

A「そしてその一派がエジプトに移住します。」

 

 

B「当時はエジプト新王国だね。」

 

 

A「そう。しかし、エジプト新王国で迫害されてしまいます。」

 

 

B「エジプトから逃げなくちゃ。」

 

 

A「そこで現れるのが預言者『モーセ』です。エジプトでひどい目に合っているヘブライ人たちを助けるべく、『ファラオ』にいろいろ申し出ます。しかし、『モーセ』のいうことに耳を貸しません。そこで、『モーセ』は水を血に変えたり、疫病や蝗害(こうがい)を発生させたりします。」

 

 

B「蝗害(こうがい)ってなに??」

 

 

A「イナゴの群れが来て植物を食い荒らすことです。」

 

 

B「あぁ」

 

 

A「しかし、それでも『ファラオ』はヘブライ人をエジプトから出ていくのを許しません。そこで、『モーセ』は最後の災いを起こします。」

 

 

B「どんなことするの??」

 

 

A「エジプトにいる子供をすべて殺す。」

 

 

B「こえーよ。」

 

 

A「ただし、家の入口に子羊の血を塗っていると、主はそこを過ぎ越していく。」

 

 

B「もしかして、これがユダヤ教の『過越し祭』なの??」

 

 

A「そういうことです。で、エジプトの子供が全員死んでしまったので、とうとう『ファラオ』もあきらめ、ヘブライ人たちをエジプトから出すことを許可します。これを『出エジプト』と言います。」

 

 

B「よかったね。」

 

 

A「ところがどっこい。ここからが本番です。」

 

 

B「え??あ、エジプトを出てどこに行く気なんだろう??」

 

 

A「約束の地『パレスチナ』です。」

 

 

B「ここで『パレスチナ』か…」

 

 

A「『モーセ』にいいようにやられてしまった『ファラオ』。相当ムカついていたのか、エジプトを出たばかりのヘブライ人たちを追いかけて殺そうとします。そして海に追い詰めます。」

 

 

B「背水の陣の形になってるのね。」

 

 

A「そこで『モーセ』は海を割り道を作りました。そしてヘブライ人たちが渡り切った後、再び海に戻り、追いかけてきたエジプト軍は溺れて死んでしまいました。」

 

 

B「へぇ~」

 

 

A「無事に追っ手を振り切った『モーセ』たち。しかし、今度は一緒に脱出していたヘブライ人たちから不満の声が上がります。」

 

 

B「どんなこと言い出したの??」

 

 

A「腹減ったよー。って言いました。」

 

 

B「はぁ…。」

 

 

A「そこで『モーセ』はまた頑張り、皆の分のパンを用意しました。」

 

 

B「大変やね。」

 

 

A「さらに、しばらく後『モーセ』が山に入り、『十戒』(じっかい)を授かります。しかし、山から下りてみると、ヘブライ人たちは『金の雄牛』を作って、それを崇めていました。」

 

B「『十戒』(じっかい)っていうのは守るべき十の教えってことね。そして禁止されていた偶像崇拝をしてしまったのね。」

 

A「それを見てブチ切れた『モーセ』はその場で『十戒』(じっかい)を叩き壊しました。」

 

 

B「あぁあ。」

 

 

A「そして、ヘブライ人たちが堕落したことを詫び、そして許され、また『十戒』(じっかい)を授かりました。」

 

 

B「ふ~ん。」

 

 

A「しかし旅はまだ続きます。進んでいるうちにまた不満の声が上がります。」

 

 

B「今度は何??」

 

 

A「のど乾いた。とか言ってます。いい加減ムカついたのか、『モーセ』は岩山を杖でおもいっきり殴りつけました。」

 

 

B「完璧切れてるやん…」

 

 

A「すると岩の切れ目から水が流れ始めました。」

 

 

B「よかったね。」

 

 

A「その後も異民族との戦いなど幾多の試練を乗り越えて、ついにパレスチナまであと一歩というところまでやってきました。」

 

 

B「長かった道のりもあともう少しなんだね。」

 

 

A「ちなみにエジプトを出てから40年以上たっています。」

 

 

B「ながっ!!」

 

 

A「しかし、ここまで引っ張ってきた『モーセ』はここで力尽きてしまいました。」

 

 

B「えー!!『モーセ』は約束の地へ入れなかったってこと??」

 

 

A「まぁそういうことです。そして、しばらく後、ヘブライ人たちは『パレスチナ』を制圧することになります。」

 

 

B「ふ~ん。」

 

 

A「そして紀元前10世紀頃『古代イスラエル王国』を作ります。」

 

 

B「『ダビデ王』や『ソロモン王』が頑張った時代だね。」

 

 

A「しかし、『ソロモン王』の死後、部族対立が起こり『イスラエル王国』と『ユダ王国』に分裂します。そして紀元前721年『イスラエル王国』は『アッシリア』に滅ぼされます。また、紀元前586年『ユダ王国』は『ネブカドネザル』率いる『新バビロニア』の手によって滅ぼされてしまいます。そして『ユダ王国』に住んでいたヘブライ人たちが、バビロンにつれていかれました。これを『バビロン捕囚』と言います。」

 

 

B「なるほどね。」

 

 

A「そして、このころから『ユダヤ教』の教義が確立されたとされています。」

 

 

B「へぇ~。」

 

 

A「今回はこれまで。ヘブライ人編っていうか旧約聖書の出エジプト記になりました。」

 

 

 

 

 

 

わかった気になる!!世界史 ヘブライ人編

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