top of page

トルコのデモについて

 


A「最近トルコでデモが続いています。」



B「そうだね。何となく平和な国だと思ってたけどねぇ。」

A「とりあえず歴史の復習から。1299年にオスマン帝国が成立し大帝国になりますが、第一次世界大戦で敗戦したため解体。1923年に『ケマル・アタテュルク』によりトルコ共和国が誕生します。」

B「オスマン・トルコ帝国か…世界史で出てきたな」

A「『ケマル・アタテュルク』は脱イスラムを進め、西欧に倣った近代化を進めていくことになります。なので今でも他のイスラム国と比べ世俗的なのです。」

B「世俗的って何??」

A「ここでは政府の政策が宗教(イスラム教)の影響を受けないってことです。まぁ政教分離ができた国家ってこと。」

B「確かに、イランとかサウジアラビアとかはイスラムの影響をかなり受けているからね。」

A「そうして、今のトルコは作られてきたんだ。」

B「ふ~ん」

A「で、今回のデモだけど、事の発端は公園を壊してビルを建設することへの抗議だったみたいです。そこで抗議人と警官が衝突し、警官が放水や催涙ガスなどで鎮圧。これを見た人たちが集まり政権批判のデモへと発展していったんだと思います。」

B「今の首相って『エルドアン』って人だっけ??何した人なの??」

A「『エルドアン』が首相に選ばれたのは約10年前。長期政権で経済も順調に発展していったので安定した国家だと思われていたのですが、最近になってイスラム色を強める政策を打ち立てていきました。」

B「たとえば??」

A「女性のスカーフ着用やアルコールの禁止などです。」

B「なるほど…」

A「『ケマル・アタテュルク』が脱イスラムを目指して建国したのに、これではまた昔に逆戻してしまう、という危機感もあるのかもしれません。また、長期政権に嫌気がさしているのかもしれません。」

B「オリンピックの開催地に立候補してるけど、どうなるんだろうね。」

A「まぁ、7年後だからね。何とも言えません。この件がなかったらトルコになるかなぁ…とは思っていましたけど。」

B「ではまた。」

bottom of page