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アッテンボロー氏の映画について

 

A「『アッテンボロー』はイギリスの俳優でもあり映画監督でもある人です。」

 

B「あんまり聞いたことないけどね。」

 

A「俳優としては『大脱走』や『ジュラシック・パーク』などに出演しています。また彼の監督としての作品は『遠すぎた橋』『ガンジー』『遠い夜明け』などがあります。というか、今上げた3つの作品がめっちゃ面白いのでぜひ見てほしいです。」

 

B「どんな映画なの??」

 

A「『遠すぎた橋』は第二次世界大戦での連合軍がドイツを攻める話。実際におきた『マーケット・ガーデン作戦』をもとにした映画です。」

 

B「戦争映画ですか。」

 

A「この作戦は大失敗して、連合軍に大きい打撃を与えることになるのですが、戦勝国のイギリスやアメリカがこの映画を撮ったことに大いに意味があるのかなと思います。」

 

B「なるほど。」

 

A「次は『ガンジー』です。この作品で『アッテンボロー』はアカデミー賞をもらっています。アカデミー賞の名に恥じない名作ですね。『ガンジー』の一生を描いた作品です。」

 

B「インドを独立に導いた人だよね??」

 

A「そうですね。イギリスの植民地支配に『非暴力・不服従』を提唱した人です。しかし、独立した後に、イスラム教とヒンドゥー教の宗教問題により暗殺されてしまいます。」

 

B「『ガンジー』って最後は暗殺されたんだね。」

 

A「最後は『遠い夜明け』です。『アパルトヘイト』に反対っていう作品です。」

 

B「ということは舞台は南アフリカだね。」

A「反アパルトヘイトの活動家だった『スティーブ・ビコ』と南アフリカの記者だった『ドナルド・ウッズ』の交友関係をもとに描いています。」

 

B「南アフリカの活動家だと『ネルソン・マンデラ』がどうしても目立ってしまうけど、他にも声を上げて行動を起こしていた人は、たくさんいるんだもんね。」

 

A「『スティーブ・ビコ』は政府に目を付けられて殺されてしまうのですが、彼の意志は『ドナルド・ウッズ』に受け継がれていきます。」

 

B「活動家って本当に命がけなんだね。」

 

A「ちなみに、この作品が出たのちに『アパルトヘイト』が撤廃され、『ネルソン・マンデラ』が大統領になるのです。」

 

B「『アパルトヘイト』が実施されている最中にこの作品を作ったんだね。」

 

A「そうですね。」

 

B「で、なんで今日はこんなコラム書いたの??」

 

A「それは『アッテンボロー』が昨日(8月24日)に亡くなったからです。」

 

B「追悼の意味を込めてですか。」

 

A「まぁ何よりも作品が面白いから見てほしいんですよ。」

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