スリランカ内戦終結について
A「ま、今日は前回やったスリランカ内戦の続きだね。」
B「前回の話を要約すると少数派のタミル人が分離独立を目指して『タミル・イーラム解放のトラ』(LTTE)という武装勢力を作ってテロとか起こしてたけど、政府軍に鎮圧されそうだってことだよね 」
A「そうそう。それで今回事態は大きく動いた」
B「どうなったの 」
A「結論から言うとこの内戦で『タミル・イーラム解放のトラ』(LTTE)が敗北宣言を出してこの内争が終結したってことなんだ」
B「結局そのまま負けてしまったんだね 」
A「まぁね…でも負けるのは時間の問題だったからね。ではその経緯を少し見て行こう。」
B「は い」
A「すでに負けそうなLTTE。もう散発的な自爆テロしかしていなかった。それでその時LTTEのプラバカランという最高指導者は何をしていたかと言うと、逃亡の準備をしていたんだね」
B「は 部下に戦わせておいて逃げるのかよ 」
A「まぁね…でもその指導者だけでも生き残れば、また戦力を整えて攻勢に出れるかもしれないだろ
B「ふ~ん そんなもんなのか…」
A「そして18日未明に救急車にのって脱走を試みたんだ」
B「う~ん ちょっとあからさまっぽいね」
A「そう、それで政府軍に発見されて砲撃されてしまう」
B「え それでどうなったの 」
A「プラバカラン氏とそのほかの幹部2名の遺体が回収されました」
B「その組織のリーダーが死んだんだ…ってことはこの組織も壊滅したってこと 」
A「そゆこと 最高指導者を殺害したので25年続いたこの戦いは政府軍(シンハラ人)の勝利で幕を閉じたわけだ」
B「なるほどね…ちなみにそのプラバカランってどんな奴だったの 」
A「まぁ一言で言うと独裁者かな…タミル人社会の民主化を進めようとした有力者を次々と暗殺したりしてたし…」
B「独裁者ってこの時代にもいるんだ…」
A「何をおっしゃる 北の将軍様も独裁者の一人だぞ。あとリビアのカダフィ大佐とかキューバのカストロ元議長とかね…」
B「言われてみればそうだね 」
A「ちなみに日本政府はこの内戦の避難民に給水容器やテント、ビニールシートなどの救援物資を送ったりしてるのも見逃せないね 」
B「え そんなことしてたんだ 知らなかった 」
A「どうせテレビとかではやらなかったんだろう 」
B「なんでやらないの 」
A「話せば長くなるから今はカット」
B「気になるし まぁいいや、これからスリランカはどうなっていくんだろうね イラクとかみたいに混乱するのかなぁ 」
A「ここからは筆者の勝手な思いこみだから聞き流す程度にしてほしいんだけど、さすがに少しの間は不安定にはなるだろうね」
B「なんで 」
A「たぶん少しぐらいの残党が残ってる。でもそれもすぐ狩られるだろうね。」
B「それで またイラクみたいに長い混迷期が待ってるの 」
A「そこなんだけどたぶんイラクのように長い混迷期にはならないと思うんだよね」
B「なぜに 」
A「まずこれは内戦でスリランカ以外の国が干渉してないって事。イラクの場合はイラク人が頑張るんじゃなくてアメリカ人が勝手に自分の都合のいいようにイラクの政治を仕切っているから混迷期が長くなってると思うんだよね。でもこの戦いはスリランカのシンハラ人とタミル人の戦いなので他の国が干渉していない。だから勝ったシンハラ人が自由に政治を動かせることになるからね。しかも多数派だし。やっぱり人数が多い方が政治やったら批判も出にくいよね。」
B「長文お疲れ」
A「お前この話読んでないだろ 」
B「なんとなくだけどスリランカ人自身が政治をしていくから混乱がなさそうだってこと 」
A「まぁそんな感じかな…」
B「まぁ今日はこんな感じでお開きですか 」
A「そうだね。」