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南スーダンについて

 



国際連合に193番目に加盟した南スーダン。しかし、最近のニュースでは紛争の話ばかりしか聞かないぞ!!何でせっかく独立したのに紛争してんだ!?そこん所を徹底追及!!

A「ってことで今日は新しい国『南スーダン』についてです。場所は↓の赤いところね。」























 

 

 

B「最近よく名前は聞くけど…」

A「『スーダン』と『南スーダン』が紛争してるんだよ。じゃあ国の成り立ちを見て行こう!!」

 

 

時代は1800年代にさかのぼる。

スーダン「なんかエジプトの勢力がハンパねぇっす」

エジプト「とりあえずスーダンの北部ゲット。南部もいただくぜ!!」

イギリス「おめぇらよ…今はイギリスの時代なんだよ。エジプトのものは俺のものだよ。」

ということで、スーダンの北部を奪ったエジプトでしたが、その後エジプトがイギリスの保護下に置かれてしまいます。そしてイギリスの保護下に置かれたエジプトはイギリスと共に残ったスーダンの南部を制圧します。

スーダン「最初にエジプトがやってきて北部を制圧。そしてエジプトという名のイギリスが南部を制圧しにきました。」

スーダン「で、そのせいで統治の方法が北と南で違うんだなぁ。」

エジプト「北は我々エジプトが奪った領土だから我々の方法で統治する。北部は我々と同じイスラム教を柱に統治しよう。」

イギリス「南部は俺たちのものだからな。おい、お前ら。野蛮人であるお前らに、文明人である我らイギリス人が、キリスト様のありがたい教えを教えてやる。だから、キリスト教になれ。」

こうしてスーダンでは北と南で違う統治をされてしまうのであった。

 


B「要するに、スーダンって国は北はエジプト、南はイギリスに支配されてたのね。」

A「そういうこと。」

B「そして、最後のイギリスの言いぐさが…」

A「まぁイギリスに限らず他の列強諸国でも、あんな感じで布教していったんだよ。ちなみに一言付け加えると、最初はエジプトとイギリスの共同統治だったんだけど、1924年から南北分割統治になったからね。」

スーダン「こんな支配はうんざりだ!!独立しようぜ!!」

ということで、第二次世界大戦後の1956年にスーダンは独立しました。

しかし長いこと北と南で別々の統治をされていたので、足並みはそろわず、内戦をしてしまいます。

スーダン(北)「独立を果たせたのは俺たち北が頑張ったからだよ、南は俺たちに従ってればいいんだよ。」

スーダン(南)「そんなことがあってたまるか!!『ムスリム』の好き勝手にさせないぞ!!」

こうして北はイスラム教、南はキリスト教で対立が起きます。ちなみに『ムスリム』とはキリスト教徒のことです。

そして1972年に南部に自治権を与えることでこの内戦は終わります。

スーダン(南)「これで将来、分離独立できることになったぞ。」

ところが1974年。南部に油田が発見されると事態は大きく変わります。

スーダン(北)「あ、ごめんごめん。やっぱ分離独立は無しの方向でお願いします。そんで、政治のシステムも北のようにイスラム中心にしてね^^」

スーダン(南)「アホか!!出来るかそんなもん!!」

スーダン(北)「よろしい、ならば戦争だ。」

ということで、再び内戦が勃発します。

 


B「やっぱり宗教が違うとなかなか上手くいかないだね。」

A「まぁこの場合は宗教もそうだけど、油田が見つかったのが大きいね。」

B「明らかに油田狙いだもんね…」

A「今の世の中はまだまだ石油中心の世の中だからね。どこの国だってのどから手が出るほど欲しいよ。」

で、そんなこんなで始まった内戦ですが2005年に終結し南部には6年後に住民投票を行うことを約束。そして2011年に住民投票が行われました。

スーダン(南)「長かったぜ…住民投票の結果、独立することに決定しました。」

南スーダン「なので今から南スーダンになります。石油が豊富なのでこれで外貨を稼ぐぞ!!」

スーダン「ふん。南スーダンめ、美味しいところ(石油)を持っていきやがって。まじ許せねぇ。おい!!そこの境界線上の油田は俺のものだ!!取るんじゃねぇよ」

南スーダン「いちゃもん付けてんじゃねぇよ俺らのだよ!!」

ということで、また最近になって紛争をしているのでした

 


B「日本には石油がないけど、あったらあったでこういう紛争が必ず起きるから、資源があるのも考え物だよね。」

A「まぁね。ちなみにスーダンと言ったらもう一つ『ダルフール紛争』って言うのもあるんだけど、これもひどかったね。」

B「どんな紛争なの??」

A「まぁ一言で言えば民族紛争だね。そして約200万人が亡くなっているらしい。」

B「紛争ばっかりの地域なんだね。」

A「そしてどちらも解決する見込みが薄いという…では、今日はここまで!!また次回。」



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