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わかった気になる!!デンマークの歴史

 

A「デンマークの歴史です。」

 

B「北欧の国ですか。」

 

A「まずはヴァイキング時代から見ていきましょう。」

 

B「ヴァイキングね。海賊みたいなものか。」

 

A「まぁ…そういうことでいいよ。で、793年にイングランド東北部の『リンディスファーン修道院』を襲います。その後もいろいろ襲いまくり、イングランド東部に定住するようになります。」

 

B「そのあとは??」

 

A「『クヌート』という王様が勢力を広げていって、『イングランド王』『ノルウェー王』『デンマーク王』の3王国を兼任して『北海帝国』を築き上げます。」

 

B「『北海』を囲むようにしているから『北海帝国』って言うんだね。」

 

A「しかし『クヌート』の死後『北海帝国』は崩壊します。そして、その後グダグダが続きます。」

 

B「一代限りだったのね。」

 

A「時は過ぎ1397年に『マルグレーテ』主導のもと『カルマル同盟』が結ばれます。これは『デンマーク』『ノルウェー』『スウェーデン』の同盟で、『デンマーク』が盟主です。」

 

B「『スウェーデン』の『カルマル』って町で結ばれたからそう呼ばれるらしい…」

 

A「『カルマル同盟』を結んでしばらく後、『スウェーデン』が同盟を解消しようとして独立しようとします。さぁここで突然ですが問題です。デンマーク王の『クリスチャン2世』はこのときどのような対応をしたでしょうか??①独立を許した。②独立派許さない。」

 

B「まぁ簡単に同盟を抜けられるわけもないし…②かな。」

 

A「『クリスチャン2世』は反乱の罪を許すといって晩餐会に招きました。」

 

B「答えは①か…」

 

A「しかし、その晩餐会でスウェーデンの有力貴族を皆殺しにしました。」

 

B「ひでぇ…。で、結局答えは②だったんかい!!」

 

A「1520年に起こったこの事件を『ストックホルムの血浴』といいます。しかし、これでもスウェーデンの独立を止めることはできず、『カルマル同盟』は崩壊し『デンマーク』『ノルウェー』の二重王国となります。」

 

B「ここからスウェーデンが勢いに乗ってくる時代だね。」

 

A「そうだね。しかしそれを良しとしないのがデンマーク。1563年から1570年まで続く『北方七年戦争』が始まります。」

 

B「どうなるの??」

 

A「結局痛み分けくらいになって、デンマークのスウェーデン再占領はかないませんでした。さらに、デンマークはドイツで起こった『三十年戦争』に介入し敗北。北欧での地位を低下させることになりました。」

 

B「負けっぱなしだね。」

 

A「さらに『北方戦争』でもスウェーデンに敗北しノルウェーの一部を奪われました。その後も1700年の『大北方戦争』に参加するものの、ロシアにバルト海の覇権を握られてしまいました。」

 

B「ホントもうどうしようもないね。」

 

A「そんな中国内では『ストルエンゼ』という侍医が精神的に不安定だった王様に代わり実質的にデンマークを支配。急激な改革などにより国内が混乱し、処刑されます。」

 

B「悪いニュースしかないね。」

 

A「まぁ一応いいニュースとすれば『デンマーク東インド会社』を設立し、インドや西インド諸島に植民地を作り『デンマーク海上帝国』と呼ばれるようになってたくらいかな。ちょっと時代は前後しちゃったけど。」

 

B「そうなんだ…」

 

A「が、『ナポレオン戦争』に巻き込まれ、デンマークの経済状況は悪化してしまいます。さらにその後『シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争』が起こります。」

 

B「攻められっぱなしだな」

 

A「『プロイセン』と『デンマーク』の境目にある『シュレースヴィヒ公国』と『ホルシュタイン公国』がどちらのものかをめぐって戦争し、デンマークは両方とも失ってしまいました。」

 

B「そろそろ現代か。」

 

A「第一次世界大戦の時のデンマークは中立を保持します。大戦後、北部シュレースヴィヒがデンマークに復帰することになりました。また、第二次世界大戦ではドイツの侵攻後、すぐに降伏しました。」

 

B「地理的に近いからね。」

 

A「そしてそのどさくさに紛れてデンマークの植民地だった『アイスランド』が1944年に独立をします。そして戦後はNATOに加盟したりEUに加盟したりして、比較的に安定した先進国になっています。」 

 

 

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