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死者の書について
A「今、福岡で『大英博物館古代エジプト展』が開かれています。」
B「ふ~ん」
A「そこで今回は『死者の書』について考えていきます。」
B「エジプト展なんでしょ??『ピラミッド』とか『ツタンカーメン』とかそういう有名なのは無いの??」
A「ない。今回のメインは『死者の書』なんだ。」
B「そうなんだ…でも『死者の書』なんて聞いたことないよ??」
A「まぁそうだね。分かりやすく言うと、『来世へ行くための攻略本』ってところかな。」
B「急に親近感が湧いてきた。」
A「ゲーマーか!!まぁ順番に見て行こう。まず、古代エジプトでは人が亡くなり、その死体をミイラにします。
B「お、ミイラ」
A「そして、死者は来世へ行くために、いくつもの試練に立ち向かいます。」
B「なんかその設定RPGで使えそうじゃない??」
A「うるせーよ!!そしてこの試練に立ち向かうときに役に立つのが『死者の書』ってわけだ。」
B「なるほど。」
A「来世へ進んでいると、死者を襲うワニが現れます。」
B「うわ!!どうするの??」
A「『死者の書』に書かれている呪文を使います。」
B「『万象を成しえる根源たる力…太古に刻まれし、その記憶我が呼び声に応え、今、此処に蘇れ!エンシェントカタストロフィ!!!!!!!』」
A「そういう呪文じゃねーよ!!そしてワニを倒してさらに奥まで進みます。すると、『邪神アポピス』が現れます。」
B「『アポピス』ってなに??」
A「大きなヘビのことで、世界を混沌に帰そうとしています。で、ここでも呪文を唱えます。」
B「『天光満つる処に我はあり、黄泉の門開くところに汝あり、出でよ、神の雷…! インディグネイション!!!!!!』」
A「だから、そういうの言わないってば!!そして試練をクリアしていくと、最後に神殿にたどり着きます。そこで、『オシリス』の前で罪の告白をしなけらばなりませんでした。」
B「どういうことするの??」
A「42項目の質問を受けます。」
B「結構あるんだね。そんだけあると内容が被っちゃいそう。で、どんなものがあるの??」
A「1条 盗みをしなかったこと 2条 悪事をしなかったこと 3条 強奪をしなかったこと」
B「なるほど、そういうのが続くのね。ちなみに4条は何なの??」
A「4条 盗みをしなかったこと」
B「さっそく被ってるよ!!」
A「6条 詐欺をしなかったこと 11条 詐欺をしなかったこと」
B「また被ってる!!死者も大変だね。『え!!また同じ質問!?』みたいになってパニックになる人もいるよ。」
A「13条 誰も攻撃しなかったこと 24条 誰も攻撃しなかったこと 31条 誰も攻撃しなかったこと」
B「被りすぎだろ!!今度は3つも!!てか、実質42項目ないじゃん!!」
A「これらの質問に答えた後に心臓を取られ『真実の羽』と天秤にかけられます。ここで心臓と羽が釣り合うと無事に来世へ行きます。釣り合わないと『アミメット』に心臓を食べられ、来世へ行くことが出来ません。」
B「あの質問でパニックになった人は…来世へいけないんだね。」
A「いけません。まぁそういうことが書いてあるのが『死者の書』ってわけです。」
B「なるほどね。」
A「で、これが37メートルにわたって書かれているわけです。」
B「ながっ!!」
A「まぁ見る価値はあると思うので、興味ある人は福岡展へ行ってみるといいですよ。」
B「それではまた次回!!」
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