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ミャンマーについて

 



「アウンサンスーチーさん」って名前はよく聞くけど、何した人だろう??なんで軟禁されてたんだろう??


A「さすがに「アウンサンスーチーさん」って名前は知ってるよね??」

B「そりゃあね。『ビルマ建国の父』である『アウンサン将軍』の娘でしょう??」

A「やたら詳しいな!!なんでそこまで知ってんだよ!!いや、いいことだけど…」

B「そしてミャンマーの現状を変えるために『アナウンサー』となり国民を鼓舞して民主化に導こうとして人だよね。」

A「ぜんっぜん違うわ!!『アウンサン』と『アナウンサー』かけてんじゃねーよ!!」

B「まぁ正直な話何も分かってないです…」

A「今回は第二次世界大戦前後から見て行こう。」

 


イギリス「まさに世界は俺の時代。俺最強!!アフリカとアジアは俺が頂いちゃうよ!!」

帝国主義の名のもとイギリスはアフリカとアジアを植民地支配していました。そしてビルマもその波に飲み込まれてしまいます。

ビルマ「いつかまた独立してやる…」

というわけで、ビルマは独立の機会をうかがっていました。

 


B「ねぇ今は『ミャンマー』のことやってるんでしょう??『ビルマ』って何??」

A「最初に『ビルマ建国の父』とか言ってたやつが、ここで疑問に思うな!!また後で出てくるけど、『ビルマ』って言うのがもともとの国名で、それを軍事政権が勝手に『ミャンマー』って国名に変えたんだよ。」

B「そうなんだ。」

A「イギリスの植民地にされてしまった『ビルマ』は独立の機会をうかがっています。そこにある国が接近します。」

B「どこなの??」

A「では続きをどうぞ。」



日本「資源がないから戦争が出来ません!!でもアメリカが憎いです。こうなったら東南アジアに進出して資源を貸してもらえばいいんです。まぁ貸すっていっても永遠に貸してもらいますけどね。」

イギリス「日本にこの地域は渡せないぜ!!」

日本「ふ~ん。ビルマの人たちさぁ…独立したくない??今なら日本軍が君たちの独立を助けてあげるよ!!」

ビルマ「その話乗ったぜ!!」

というわけで、イギリスを打ち負かします。

ビルマ「ヒャッホー!!遂にあのイギリスに勝ったぞ!!」

日本「喜んでるところ悪いんだけどさ、やっぱりいきなり独立って早すぎると思わない??」

ビルマ「思わねーよ。さっさと独立させろ!!」

日本「しょうがねーな。まぁ形だけは独立させてやるか。要所は日本軍が抑えとこ。」

A「ビルマに接近してきたのは日本でした。」

B「へぇ…なんかちょっと意外。」

A「日本も『大東亜共栄圏』の名のもとにアジアに進出してたからね。」

B「『大東亜共栄圏』ってなんだっけ??」

A「この時のアジアはほとんどが欧米列強によって植民地にされてしまっていた。だから欧米列強から独立して、日本を中心としたアジアの共同体を作ろうってとこかな。」

B「だからビルマを助けたのね。」

A「まぁそういうこと。でも、独立させるけど実質は日本が支配するってことだからね。そういう意味では真の独立とは言えないかもね。支配者が欧米から日本に代わっただけで。」

B「ふ~ん」

A「ちなみにこの時に日本と接近して一緒にイギリスと戦ったのが『アウンサン将軍』だ。」

B「アウンサンスーチーさんのお父さんね。」

A「続き見てみようか。」

 


ビルマ「なんかイギリスはいなくなったけど、日本が出しゃばってる。独立したけど形だけじゃね??」

日本「やっべぇ…アメリカさんマジ強ぇ!!このままじゃあ負けちまう。」

ビルマ「日本負けそうだなぁ…このままだったら共倒れじゃん!!日本支配から抵抗しよう!!」

というわけで日本を攻撃。そして、ほどなくして日本が降伏。

イギリス「よし。日本が負けたね。じゃあビルマを元の支配人だった俺のもとに返してね。」

というわけで、一旦はイギリス支配を受けるものの『アウンサン将軍』の部隊は強力なものになっていました。

ビルマ「独立!!独立!!独立!!独立!!独立!!独立!!独立!!独立!!」

イギリス「うるせー!!そんなにしたけりゃ好きにしろ!!ってか植民地にかまってる余裕がないわ。戦争で本土がめちゃくちゃだし。」

というわけで、独立に向かって進んでいくビルマ。しかし独立を目前にして『アウンサン将軍』は暗殺されてしまうのでした。そしてその後、独立を果たしました。

ビルマ「よっしゃーようやく真の独立を達成したぞ!!」

地方の部族「ビルマと一緒なんて嫌だよ!!俺たちも独立したい!!」

ビルマ「うるせー!!今は大事な時なんだよ!!ガタガタ言ってんじゃねーよ!!」

 


ようやく独立を果たしたビルマでしたが、少数民族の反乱などがあり、上手くいきませんでした。

A「まぁ独立までの流れはこんな感じかな。」

B「日本に勝った後にまたイギリスの支配下になったんだ。」

A「とうかまぁイギリスが『日本軍に反抗したら独立させてあげるよ!!』って言ってきたからビルマは日本に反抗したんだけど、結局その約束をイギリスが反故にしたからね。」

B「イギリス最悪だな。まぁ日本も同じようなもんか…」

A「続きを見て行こう。」

少数民族の反乱や、中国やアメリカの影響でグダグダになっていました。そこで…

ビルマ「クーデターが起きたぞ!!」

というわけで、クーデターが発生。『ネ・ウィン将軍』が政権を掌握しました。

ビルマ「これからは『ビルマ式社会主義』を採用します。」

『ビルマ式社会主義』とは社会主義だけど『唯物論』は信じない。農業も国有化しない。そんな中途半端(??)な社会主義のことです。

しかし、この方針は完全なまでに失敗に終わり。民主化を求める声が高まった。

そんな中イギリスにいた『アウンサンスーチー』が帰国。『ビルマ建国の父』である『アウンサン将軍』の娘ということで、民主化のリーダーということになってしまいました。

A「ようやく『アウンサンスーチーさん』が出てきました。」

B「なんでこのタイミングで帰ってきたの??」

A「母の看病。」

B「祖国の危機とかじゃなくて??」

A「母の看病。」

B「ってことは偶然帰ってきたの??」

A「そうだよ。この時の国民は冷静じゃなかったんだろうね。偉大な人の娘ってことで祭り上げられたんだよ。」

B「へぇ…で結局『アウンサンスーチーさん』はどうなるの??」

A「続きを見よう」

ビルマ「民主化の波が抑えられん。」

軍部「クーデターじゃい」

ビルマ「今このタイミングで!?」

軍部「新しく政権を取りました。今までは厳しい軍事政権だけど、今からは優しい軍事政権だよ。なのできちんと総選挙を行うよ。」

ということで、選挙を行いました。アウンサンスーチーさんは『国民民主連盟』を結成し、選挙に臨みました。

しかし選挙の直前にアウンサンスーチーさんは軟禁されてしまいました。

それでも選挙の結果は…

(新しい)ビルマ「やっべぇ…『国民民主連盟』の圧勝じゃん。まぁでも、いきなり民主化って危険だよね。ってことで選挙の結果よりこの国のことが心配なんで、まだ軍事政権が政権握りますよ。」

つまり『クーデターを起こしてできた新しい軍事政権』は選挙の結果を無視して権力を渡さなかったのです。

これが国際社会からずいぶん批判されます。

A「ここで少し補足。最初に『ネ・ウィン』がクーデターをおこして軍事政権になりました。そして『ビルマ式社会主義』を採用しましたが、上手くいきませんでした。これにムカついた軍のものが離反して、そいつらがクーデターを起こしたのです。」

B「軍事政権が滅んでまた軍事政権が出来たの??」

A「まぁそういうこと。そして民主化の声が高まっていたので、とりあえず選挙を行いました。が、権力を渡すのが惜しかったのか、これを拒否してそのまま政権に居座ります。」

B「この時にアウンサンスーチーさんは軟禁されたのね。」

A「そうだよ。ちなみにこの時に『ビルマ』から『ミャンマー』に国名が変わります。」

B「ふ~ん」

A「この後もアウンサンスーチーさんは軟禁されますが、そんな状況でも権力に屈しない力強さを発揮し、『ノーベル賞』を受賞する。」

ミャンマー「選挙の結果無視したり、アウンサンスーチーを軟禁したから国際社会からいろいろ睨まれてる…アメリカは経済制裁してくるし、日本もODA凍結か…」

ミャンマー「もうしょうがない。民主化していくしかないか…」

ということで、一応軍事政権は終了したのだった。



A「軍事政権は終わることになったけど、軍の関係者などがたくさんいるので、実質的にはまだまだ軍事政権は続くことになるだろうね。」

B「ふ~ん」

A「でも政治犯を釈放したり、アウンサンスーチーさんを開放したり、着実に民主化へ向かっていると思うよ。」

B「なるほどね。」

A「ということで、今回はこれで終了です。」

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